ボルドー・グラーヴ地区にも沢山有名なシャトーがあるんだ!
聞いたことあるシャトーはあるかな?
グラーヴ地区の特徴
ボルドーといえばメドック地区が非常に有名ですが、メドック地区よりも南側に位置するグラーヴ地区もボルドーを語る上で欠かせないワインの銘醸地です。
グラーヴは、ガロンヌ河の左岸に位置する地域で、
”Graves”はフランス語で「小石・砂利」と意味を持つことから分かるように砂利質の土壌が広がっています。
※フランス内で、土壌の性質がA.O.C.名として認められているのはグラーヴのみ。
ボルドーのメドック地区の格付けが1855年に行われ、
そのおよそ100年後の1953年にグラーヴ地区の格付けが制定されました。
ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン種、メルロー種、ソーヴィニヨンブラン種、セミヨン種が主要品種。
高級な赤ワインを生産するイメージのあるボルドーですが、
グラーヴ地区で作られる独特な辛口の白ワインと手軽な価格で品質の高い赤ワインは世界中で愛されています。
特に北部エリアにあるペサック村とレオニャン村が有名で、2つの地名が連結して単独のアペラシオン〈A.C.ペサック・レオニャン〉となっています。
北部エリアは、格付けが認められているシャトーが集中し、カベルネ・ソーヴィニヨン種の栽培に適した土壌を活かしカベルネ主体の非常に高品質なワインを生産する産地として人気が高い産地となります。
特にペサック村にあるシャトー・オー・ブリオンは、メドック地区の5つしか選出されていないプルミエグランクリュ〈1級〉にも「例外的に」選出されているほど品質が高いワインも生産しております。
一方南部エリアは、柑橘やミント、トロピカルフルーツの香りのある爽やかなソーヴィニヨンブラン種と蜜のニュアンスが特徴的で余韻の長いセミヨン種をブレンドさせて造る辛口の白ワインが造られます。
赤ワインは、北部と比べてメルロー種の比率が高く、比較的安価で親しみやすいワインが生産されます。
赤ワインのみ格付けされているChâteau
Pessac〈ぺサック村〉
Château Haut-Brion〈シャトー・オー・ブリオン〉
Château Pape Clément〈シャトー・パプ・クレマン〉
Léognan〈レオニャン村〉
Château de Fieuzal〈シャトー・ド・フューザル〉
Château Haut-Bailly〈シャトー・オー・バイイ〉
Talence〈タランス村〉
Château La Mission Haut-Brion〈シャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオン〉
Château La Tour Haut-Brion〈シャトー・ラ・トゥール・オー・ブリオン〉
※2005年ヴィンテージを最後に生産が中止となり、ブドウ畑はシャトー・ラ・ミッション・オー・ブリオンに併合される。
Martillac〈マルティヤック村〉
Château Smith Haut Lafitte〈シャトー・スミス・オー・ラフィット〉
白・赤ワイン格付けされているChâteau
Cadaujac〈カドォジャック村〉
Château Bouscaut〈シャトー・ブスコー〉
Léognan〈レオニャン村〉
Château Carbonnieux〈シャトー・カルボニュー〉
Château Malartic-Lagravière〈シャトー・マラルティック・ラグラヴィエール〉
Château Olivier〈シャトー・オリヴィエ〉
Domaine de Chevalier〈シャトー・ド・シュヴァリエ〉
Martillac〈マルティヤック村〉
Château Latour Martillac〈シャトー・ラトゥール・マルティヤック〉
白ワインのみ格付けされているChâteau
Villenave-d’Ornon〈ヴェルナーヴ・ドルノン村〉
Château Couhins〈シャトー・クーアン〉
Château Couhin-Lurton〈シャトー・クーアン・リュルトン〉
Talence〈タランス村〉
Château Laville Haut-Brion〈シャトー・ラヴィユ・オー・ブリオン〉
→2009年ヴィンテージよりChâteau La Mission Haut-Brion Blancに名称変更。
高級な赤ワインから比較的手に取りやすい価格帯のワインまで幅広く生産している産地なんだ!
赤ワインが主要な生産を締めるボルドーにおいて、白、赤、甘口ワインと様々なスタイルのワインを生産するんだ!