2012年ヴィンテージから新たに格付けの適用が変わったサンテミリオン!
メルロー種の銘醸地!!メルロー好きにはたまらない産地なんです
サンテミリオンの格付けについて
ボルドー地区のサンテミリオン地区にも独自の格付けがあります。
1955年から実施され、10年単位で見直しがされております。
※ボルドー・メドック地区の格付けは1855年より開始。
一番上のクラスは、Premiers Grands Crus Classés(A)〈プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(A)〉と呼ばれ、その後にPremiers Grands Crus Classés(B)〈プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(B)〉、Grands Crus Classés〈グランクリュ・クラッセ〉が続きます。
2012年の見直し時には、
Château Angélus〈シャトーアンジェリュス〉とChâteau Pavie〈シャトー・パヴィ〉がプルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(B)から(A)へ昇格しました。
Premiers Grands Crus Classés(A)
〈プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(A)〉4Château
Château Angélus〈シャトー・アンジェリュス〉
Château Ausone〈シャトー・オーゾンヌ〉
Château Cheval Blac〈シャトー・シュヴァル・ブラン〉
Château Pavie〈シャトー・パヴィー〉
Premiers Grands Crus Classés(B)
〈プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(B)〉14Château
Château Beauséjour〈シャトー・ボーセジュール〉
/Duffau-Lagarrosse〈デュフォ・ラガロス〉
Château Beau-Séjour-Bécot〈シャトー・ボーセジュール・デコ〉
Château Bélair-Monange〈シャトー・べレール・モナンジュ〉
Château Canon〈シャトー・カノン〉
Château Canon la Gaffelière〈シャトー・カノン・ラ・ガフリエール〉
Château Figeac〈シャトー・フィジャック〉
Clos Fourtet〈クロ・フルテ〉
Château la Faffelière〈シャトー・ラ・ガフリエール〉
Château Larcis Ducass〈シャトー・ラルシス・デュカス〉
La Mondotte〈シャトー・ラ・モンドット〉
Château Pavie Macquin〈シャトー・パヴィー・マカン〉
Château Troplong Mondot〈シャトー・トロロン・モンド〉
Château Trottevieille〈シャトー・トロットヴィエイユ〉
Château Valandraud〈シャトー・ヴァランドロー〉
サンテミリオンの今後
サンテミリオン地区の格付けは1955年に新たに格付けが始まり、
格付けがほとんど見直されないメドック地区とは異なり、約10年の周期で格付けの見直しが行われることで注目されました。最近では2012年にシャトー・アンジェリュスとパヴィーが昇格したことが世界中でニュースとなり、サンテミリオン人気を後押ししていきます。
格付けによって様々なシャトーが品質改善に取り組み、素晴らしいワインを多く生み出している一方で、10年ごとに更新があることによる弊害も生まれてきました。
格付けのランクが昇格することによって、自然と市場価格も上がり、利害関係者からの昇格への圧力や政治的な動きも多く見られました。
特に一番高い格付けに位置するシャトー・アンジェリュスの共同経営者のユベール・ド・ブアール氏が格付けを巡り利益違反があったと有罪判決を受けたことで同シャトーは格付けから撤退を発表しました。
その他、格付けに対する様々な要因を理由に、Château Ausone〈シャトー・オーゾンヌ〉とChâteau Cheval Blac〈シャトー・シュヴァル・ブラン〉が2022年に予定している格付けに申請せず撤退を表明したとニュースがありました。
このままの状態では、Premiers Grands Crus Classés(A)〈プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ(A)〉のシャトーがパヴィーのみになる可能性が高いですが、
新たな格付けの昇格にシャトー・カノン、シャトー・フィジャック、シャトー・トロロン・モンド、シャトー・べレール・モナンジュが候補として上がってきているようです!
ほとんど格付けの動きが無いメドックの格付けと比べると
周期的に変動があるので様々な変化が起きやすいエリアなのかもしれないね!