ワインってどんなお酒?
ワインを一言で説明すると「ブドウを原料とし醸造したお酒のこと」です。
他のお酒と比べてより特徴的なのは、「お水を一切加えないこと」です。
ビールや日本酒、ウイスキーなど殆どのお酒は、お水を加えて作られますが、
一切加水しないワインは、より原料であるブドウの状態に出来栄えを左右されるお酒であると言えますね!
ワインは、お水を一切加えないお酒だからブドウの品質や状態が重要視されるんだね!!
ワイン造りに欠かせないブドウは、
「果肉」「果皮」「種子」「梗(こう)」という4つの部位からなります。
- 果肉
ワインを形成する上で重要な成分が多く含まれる。水分以外にもアルコール発酵に欠かせない糖(特に果皮の内側が多い)やワインのスタイルを大きく左右する酸(特に種子との間に多い)が含まれる。 - 果皮
色素成分であるアントシアニン類を多く含む。また、アルコール発酵に欠かせない酵母が付着している。
また、タンニンも含んでいる。 - 種子
タンニンと呼ばれる物質が多く含まれる。タンニンは、ポリフェノールの一種で主にワインに渋みを与える。
様々な成分と結合し、ワインに味わいに複雑さを与える。 - 梗(こう)
渋みを与えるタンニンを多く含む。造るワインのタイプによって予め取り除いたりする場合もある。
ワインの原料となるブドウは、白ブドウと黒ブドウの2種類あるんだ!!それぞれのブドウからどのようなワインが造られるのだろう?
ワインの原料となる白ブドウと黒ブドウからどのようなワインができるか図にしてまとめてみました。
代表的なブドウ品種に加え、4つのワインカテゴリーを記載しています。細かい説明は各章毎に書いていきますので、全体のイメージだけでも見て欲しいと思います。
ワインを大きく分類すると、
1、スティルワイン(Still Wine)
2、スパークリングワイン(Sparkling Wine)
3、フォーティファイドワイン(Fortified Wine)
4、フレーバードワイン(Flavored Wine)
こちらの4つに大きく分類されます。
あまり聞き慣れないカテゴリーもあるかもしれませんが、これから詳しく4つのワインカテゴリーについて説明したいと思います。
ワインの分類について
スティルワイン
スティルワイン(Still Wine)とは、「炭酸ガスを含まないワインのこと」をスティルワインと呼びます。
「Still」という単語があるように炭酸ガスが含まれないので「静かな」「動きがない」ワインということですね!別の言い方だと、「非発泡性ワイン」と呼ばれたりします。
一般的には、アルコール分9%〜15%程度のものがほとんどです。
スティルワインはさらに3つに分類することができます。
1、白ワイン
2、赤ワイン
3、ロゼワイン
※今回はオレンジワインの説明は省きたいと思います。
白ワイン、赤ワイン、ロゼワインについて簡単に説明したいと思います。
白ワイン
果汁だけ使用した透明度の高いワイン
白ワインは、基本的には白ブドウと呼ばれる果皮が黄緑色に近いブドウ品種を原料に作られます。
収穫した白ブドウから果汁を取り出し発酵させてワインを作ります。
特殊な造り方もあるが、多くの白ワインは葡萄の果皮と種子を分離させて作ります。
時折、果皮が赤紫色の黒ブドウと呼ばれる品種を使用して白ワインを作ることもあります。
赤ワイン
果汁、果皮、種子全てを漬け込んで醸造したワイン
赤ワインは、黒ブドウと呼ばれるブドウ品種を原料に造られたワインのことです。
アルコール発酵時に、果汁・果皮・種子を一緒に漬け込むことで、
赤ワイン特有の赤色の色素やタンニンなどを抽出しています。
ロゼワイン
バラ色の色彩が特徴のワイン
主に黒ブドウを原料に造られるが、地域によって造り方も様々です。
赤ワインと同じように、アルコール発酵時に果汁・果皮・種子を用いて造りますが、
果皮・種子を果汁に漬け込む時間を調整し、ワインの色彩の濃淡を調整します。
近年では、高品質なロゼワインも多く造られるようになり注目度が高まっているようです。
スパークリングワイン
スパークリングワインは、一般的にはガス圧3気圧以上のワインのことを指しています。
様々な製法があり、生産地によって呼び方や製法が異なるのが特徴です。
「スパークリングワイン」とはその総称で、別名「発泡性ワイン」とも呼ばれます。
各国で様々な「スパークリングワイン」の呼び方があります。
- フランス🇫🇷
ヴァンムスー(Vin Mousseux)
フランスにおける発泡性のワインの総称。Vinはワイン、Mousseuxは泡を意味する。 - イタリア🇮🇹
スプマンテ(Spumante)
イタリアにおける発泡性のワインの総称。Spumaが泡を意味する。 - ドイツ🇩🇪
シャウムヴァイン(Schaumwein)
ドイツにおける発泡性のワインの総称。 - スペイン🇪🇸
エスプーモ(Espumo)
スペインにおける発泡性のワインの総称。スペイン語で泡のことをEspumaという。
発泡性ワイン
みんな大好きシャンパーニュ!!
きめ細かい泡が人気
スパークリングワインを代表するワインにシャンパーニュがあります。
世界中で男女問わず、いつの時代も人気の高いワインです。これだけ多くの人が好きなワインであるのにも関わらず、生産地はフランスのシャンパーニュ地方という場所でしか生産されていません。
また、EUで定められた細かな規定を満たしたものでなければなりません。
白ブドウだけで作ったシャンパーニュをブラン・ド・ブラン。黒ブドウだけで作ったシャンパーニュをブラン・ド・ノワールって言ったりするよ!ブランは白、ノワールは黒って意味だよ。
シャンパーニュ以外にも人気のスパークリングワインがあるので紹介したいと思います!
- フランス🇫🇷
クレマン(Cémant)
シャンパーニュ以外の地域でシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵によって造られたスパークリングワイン。 - イタリア🇮🇹
プロセッコ(Prosecco)
イタリアのヴェネト州で造られるスプマンテのこと。白とロゼタイプの発泡性ワインが造られる。
フランチャコルタ(Franciacorta)
イタリアのロンバルディア州で造られるスプマンテ。
シャルドネ、ピノネロ、ピノビアンコ種を主体に造られる。白とロゼタイプの発泡ワインが造られる。
オルトレポ・パヴェーゼ(Oltrepo Pavese)
イタリアのロンバルディア州で造られるスプマンテ。
ピノネロ種を主体に使用。 - ドイツ🇩🇪
ゼクト(Zekt)
ドイツで造られる発泡性ワインで、20℃の時ガス圧3.5気圧以上でアルコールが10%以上のものを指す。 - スペイン🇪🇸
カヴァ(Cava)
シャンパーニュと同じ瓶内で二次発酵を行う伝統的な製法で造られる。
スペインのカタルーニャ州を中心に生産される。
微発泡性ワイン
ガス圧が3気圧以下の発泡性ワインのことを微発泡ワインと言います。
こちらも各国呼び方が異なり、
フランスではペティヤン(Pétillant)、イタリアだとフリッツァンテ(Frizzante)、
ドイツではペールヴァイン(Perlwein)と呼ばれている。
フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)
ワインやブドウ果汁に好アルコールの蒸留酒(アルコール分40度以上のもの)を加え、
ワイン全体のアルコール分を15〜22程度まで高めたもの。
本来保存性を高めるために造られた。甘口のものが多い。
- フランス🇫🇷
ヴァン・ド・ナチュレル(V.D.N)
天然甘口ワイン。アルコール醗酵中のブドウ果汁に蒸留酒などのアルコールを添加し、アルコール発酵を止めて造られる。
ヴァン・ド・リキュール(V.D.L)
リキュールワイン。アルコール未発酵のブドウ果汁に蒸留酒などのアルコールを添加し、樽またはタンクで熟成させて造るワイン。 - イタリア🇮🇹
マルサラ(Marsala)
イタリアのシチリア島で造られる酒精強化ワイン。 - スペイン🇪🇸
シェリー(Sherry)
スペインで造られる酒精強化ワイン。 - ポルトガル🇵🇹
ポート(Port)
ポルトガルで造られる酒精強化ワイン。発酵中のブドウ果汁にアルコール分77度のグレープスピリッツを添加。
マデイラ(Madeira)
ポルトガルのマデイラ島で造られる酒精強化ワイン。
発酵中のブドウ果汁にアルコール96度のグレープスピリッツを添加して造られる。
マルサラ、シャリー、ポート、マデイラは、4大酒精強化ワインと呼ばれているんだ!!
フレーヴァードワイン
ワインに薬草や果実、スパイスなどを加え香味やエキスをプラスしたお酒。
- フランス🇫🇷
リレ(Lillet)
ボルドー地方で生み出された。キナの皮から抽出されたキニーネと呼ばれる成分やリキュールをワインに添加し造られる。 - フランス🇫🇷&イタリア🇮🇹
ヴェルモット(Vermut.Vermouth)
ワインにニガヨモギなどの香草やスパイスを加えて造られたもの。 - スペイン🇪🇸
サングリア(Sangria)
ワインに果実やスパイスを漬け込み、ブランデーや蜂蜜などを加えたもの。 - ギリシャ🇬🇷
レツィーナ(Retsina)
ワインの劣化を防ぐために、アンフォラと呼ばれる壺の口と蓋に松の樹脂を塗り密封し造られる。
松脂の香りが特徴的。
ワインの造り方について
ワインって実際どのように造られているんだろう?
ここからは、ワインの造り方について書いていきたいと思います。
白ワイン、赤ワイン、スパークリングワインの3つについて説明していきたいと思います。
白ワインの造り方
- 収穫・選果
9月〜10月頃にかけてブドウの収穫が行われます。
1年間大切に育ててきたブドウを丁寧に収穫。傷んでいる房やブドウがあれば取り除いていく。 - 梗を取り除き果実を潰す
雑味の原因となる梗を取り除き(あえて入れる製法:全房発酵という方法もある)、果実を潰す。 - 圧搾
果実を圧縮し、果汁を取り出す。機械で圧力を加えず、ブドウの重みだけで果汁を絞るフリーランワインと呼ばれるピュアな果汁を抽出する方法もあるが、生産量が減ってしまうデメリットもある。 - 発酵
集めた果汁に酵母を加えアルコール発酵させる。ブドウの表皮に酵母が付着しているので、人工酵母を加えない生産者もいるが発酵のコントロールが非常に難しい。 - 熟成
酵母の死骸やポリフェノール、酒石の結晶物などが含まれる澱を攪拌させる。酵母に含まれるアミノ酸などの旨味をワインに移す作業を行うこともある。 - 澱引き、清澄、濾過
澱を沈澱させ上澄み部分のワインを取り除く。透明度を高めるため清澄を行い濾過器を用いて濾過する。 - 瓶詰め、瓶熟成
瓶につめて出荷。熟成に耐えるワインについて瓶熟成を行い出荷することもある。
収穫後はどんどん鮮度が落ちていくため、ブドウ畑の近くに醸造施設を構えているワイナリーが多いんだね!特に白ワインの香り成分は酸化に弱いので、丁寧でスピーディーな作業が求められるよ!
赤ワインの造り方
- 収穫・選果
9月〜10月頃にかけてブドウの収穫が行われます。
1年間大切に育ててきたブドウを丁寧に収穫。傷んでいる房やブドウがあれば取り除いていく。 - 梗を取り除き果実を潰す
雑味の原因となる梗を取り除き(あえて入れる製法:全房発酵という方法もある)、果実を潰す。 - 発酵
集めた果汁に酵母を加えアルコール発酵させる。ブドウの表皮に酵母が付着しているので、人工酵母を加えない生産者もいるが発酵のコントロールが非常に難しい。 - 醸し
アルコール発酵中、漬け込んだ果皮や種子からアントシアニンやタンニンといった赤ワインに欠かせない成分を抽出する。発酵が進むと二酸化炭素が発生し、果皮や種子が浮いてくるため様々な方法で攪拌させて果皮・種子から成分を抽出していく。 - 圧搾
果実を圧縮し、果汁を取り出す。機械で圧力を加えず、ブドウの重みだけで果汁を絞るフリーランワインと呼ばれるピュアな果汁を抽出する方法もあるが、生産量が減ってしまうデメリットもある。 - 熟成
発酵を終えると樽またはタンクに移し替え熟成させる。 - 澱引き、清澄、濾過
澱を沈澱させ上澄み部分のワインを取り除く。透明度を高めるため清澄を行い濾過器を用いて濾過する。 - 瓶詰め、瓶熟成
瓶につめて出荷。熟成に耐えるワインについて瓶熟成を行い出荷することもある。
スパークリングワインの造り方
スパークリングワインは様々な製法があるのが特徴です。
大きく分類すると5つ製法があるのでそれぞれ説明していきたいと思います。
- 炭酸ガス注入方式
スティルワインを密閉されたタンクに入れ圧力をかけながら炭酸ガスを吹き込む方法。
スパークリングワインの造り方としては、最も一般的で低コストで大量生産ができる。
一般的な炭酸飲料と同じように二酸化炭素を吹き込む造り方であるため、他の製法と比べて口の中で弾けるような大きめの泡が特徴。 - トラディショナル方式(瓶内二次発酵方式/シャンパーニュ方式/伝統方式):メトード・トラディショネル
スティルワインを瓶に詰め、糖分と酵母を加え瓶内で二次発酵をさせて造る方法。
フランスのシャンパーニュ、クレマン、スペインのカヴァ、イタリアのメトードクラシコ、ドイツのフランシェンゲールなどがこの方式で造られている。
スパークリングワインを造る製法の中で最も手間とコストがかかるため高価格なワインが多く造られる。
細かい泡が特徴で、熟成させることを前提に作られるものも多く偉大なスパークリングワインが多い。 - シャルマ方式(密閉タンク方式):メトード・シャルマ
スティルワインを大きなタンクに密封し酵母と糖分を加え、タンク内で二次発酵させる。イタリアのアスティが有名。大きなタンクで二次発酵させることで短時間で大量に製品化できるだけでなく、他の製法に比べ空気との接触が少ないためブドウ本来の香りを残すことができる。特にマスカット種やリースリング種などを原料にしたものが多い。 - トランスファー方式:メトード・トランスフェール
瓶内二次発酵させたワインを加圧したタンクに移し替え、冷却濾過をしてボトルに詰め替えて造る製法。
フランスやアメリカで行われる製法でトラディショナル方式を簡略化したもの。高い品質を保ちながらも大量生産することができる。一部ドイツのゼクトでも用いられている。 - 田舎方式:メトード・リュラル、メトード・アンセストラル
一次発酵中のワインを瓶に詰め、王冠などで打栓し残りの発酵を瓶内で行う方式。
人為的な糖分や酵母の添加は行わず、ブドウの甘さのみで発酵させる。また、自然派の作り手が非常に多いのも特徴。フランスのクレレット・ド・ディー、ガイヤックなどが代表的。
他の製法と比べてアルコール度数が少なくほんのり甘いワインが多い。また、フランスではペティヤンと呼ばれる微発泡ワインを造る際によく用いられる製法。
スパークリングワインは、ブドウの品種や土地の環境による味わいの変化だけでなく、製法の違いによる印象の変化もあり奥深いですね!デイリーワインにぴったりな炭酸ガス注入方式、細かい泡で豊かな余韻が楽しめるトラディショナル方式、華やかな香りが特徴のシャルマ方式、コストパフォーマンスに優れたトランスファー方式、優しい飲み心地が楽しい田舎方式。
ワインを購入する時は、どのような製法で造られているかチェックしてみると面白いかもしれません。
どのような製法で作られているか知ることで、生産者の方がどんなワインに仕上げたいのか知るヒントになるかもしれないですね!皆さんの好みの製法が見つかると嬉しいです!
ロゼワインの造り方
綺麗なピンク色が特徴のロゼワインですが、産地によって様々な造り方があります。
今回は代表的な3つの造り方をご紹介したいと思います。
- セニエ法
赤ワインと同じく黒ブドウを原料とし、除梗・破砕をしタンクに入れ果汁の発酵を促す。発酵開始前や醸しの段階でタンク下部の排出口から果汁を取り出し、この果汁を白ワインと同じように低温発酵させる。タンク下部から果汁を取り出す様子が、血抜きの様子に見えることから血抜きを意味するセニエ〈Saignée〉と呼ばれる。発酵前にセニエを行うと色合いは薄めになり、発酵が始まってからセニエを行うと濃いめの色調になる。このように果汁を抜き取る作業は赤ワインの醸造で多くみられる。果汁を抜くことによって、タンク内に残った果皮・種子の比率が高まり、より成分量の濃い(色素やタンニンなど)赤ワインを造ることができる。抜き取った果汁を発酵させてロゼワインを造ることが多い。 - 直接圧搾法
黒ブドウを使用し、白ワインと同様にブドウを圧搾した後果汁を発酵させて造る方法。
醸しの工程がないが破砕・圧搾する際に果皮や種子からわずかに果汁に成分が移る。
その際に果皮に含まれるアントシアニンが移ることによって鮮やかなピンク色のロゼワインができる。 - 混醸法
黒・白ブドウを混ぜて発酵させるロゼワインの造り方。ドイツのロートリングが有名。
代表的な3つの造り方をご紹介しましたが、特によく使用されるセニエ法と直接圧搾法の違いについてもう一つ違う視点から説明したいと思います。セニエ法で造る場合、多くは(濃い)赤ワインを造る際の副産物として造られることが多いです。また、原料である黒ブドウは、赤ワインを造ることを目的としたタイミングで収穫されるため酸がやや弱く果実味が強い味わいになる傾向にあります。一方で、直接圧搾法で造られるロゼワインは、ロゼワインを造ることを念頭にブドウを収穫するためセニエ法に比べて収穫時期がやや早く、しっかりと残った酸が特徴です。(収穫時期が遅くなると果実が熟するにつれ糖度が増える一方、ブドウに含まれる酸が落ち着いてきます)
ハッチは、果実味よりも酸味が際立つ方が好みなので直接圧搾法のロゼがお気に入りです!
ブドウの品種について
ブドウの産地や造り方によって大きく味わいが変化してきますが、使用するブドウの品種によっても様々な個性を表現することができます!
好きなブドウ品種を見つけることができれば、レストランやワインを購入する時にワインを選ぶヒントになるかもしれません。今回は、白ブドウと黒ブドウの代表的な品種を説明していきたいと思います。
※図中で「ボディ」という単語を使用しております。
一概に細かな定義はありませんが、一言で言えば「口に含んだ時の印象」のことです。
ここではそれぞれの品種を原料としたワインの一般的なアルコール度数や残糖度、果実の濃縮度やタンニン、その他成分の量のことを指しております。
酸味の指標と比べると様々な要素が絡み合うため細かい味覚の表現はできませんが、
ライトボディだとスッキリ飲めるワイン、フルボディだと飲みごたえのあるワインであるという風にご理解してもらえると嬉しいです!
白ブドウの品種
白ワインの原料となる白ブドウですが、甘くフローラルな香りの品種からハーブのような香りのする品種まで様々な個性があります。
産地や造り方によって味わいや香りの変化がありますが、基本的な品種の特徴を知っていればワインを購入される時などに役立つ情報になるかと思います。
今回は代表的な6つの白ブドウ品種について書いていきます!
- シャルドネ:Chardonnay
主な産地
フランス(ブルゴーニュ・シャンパーニュ)アメリカ、チリ、日本
味わい
辛口。酸味とコクのバランスが良い。
香り
リンゴや柑橘の香り。ハーブの香り。
特徴
世界中のワイン生産国で栽培されており、良い意味でも個性が無い品種であるため産地や造り方の特徴がはっきり出やすい。 - ソーヴィニヨン・ブラン:Sauvignon Blanc
主な産地
フランス(ボルドー・ロワール)、ニュージーランド、イタリア北部、アメリカ、チリなど
味わい
辛口。程よい酸味と果実味。
香り
ハーブや草木の香りが出やすい。産地によってはグレープフルーツやパッションフルーツの香りが出る。熟したブドウからは果実の香りが強く出る。
特徴
アロマティックなブドウの代表品種。シャルドネと並ぶ王道品種。 - リースリング:Riesling
主な産地
ドイツ(モーゼル・ラインガウ)フランス(アルザス)オーストラリアなど
味わい
中甘口〜極甘口。りんごのような爽やかな酸味。
香り
青リンゴや柑橘類の香り。熟成が進むとさらに香り高くなる。人によって異なる表現があり、適切な表現か悩ましいが「重油香・ガソリンスタンドの香り、石鹸、プラスチック、熱を帯びたタイヤ」など様々表現がされる。
特徴
高い酸もあり非常に繊細であるが、長期熟成にも耐えるポテンシャルもある高貴な品種。 - シュナンブラン:Chenin Blanc
主な産地
フランス(ロワール)、南アフリカ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアなど
味わい
辛口〜甘口。強い酸味もありながら、完熟すると濃密なリッチな味わいへと変化する。
香り
花の蜜や黄桃のコンポートのような甘い香り。
特徴
変幻自在なブドウ品種で、辛口から甘口、スパークリングワインに至るまで様々な場面で個性を発揮する。 - ミュスカ:Muscat
主な産地
フランス(コートデュローヌ・ラングドック・アルザス)、イタリア(ピエモンテ)、スペインなど
味わい
甘口が多い。爽やかでフルーティー。
香り
メロンやマスカットのような香り。
特徴
瑞々しく爽やか。イタリアのモスカートダスティという甘口ワインが有名。 - セミヨン:Sémillon
主な産地
フランス(ボルドー・南西地方)、オーストラリア、アメリカなど
味わい
辛口〜極甘口。果実味がしっかりしており重厚な味わい。
香り
辛口のタイプは爽やかな青リンゴ。甘口のタイプは蜂蜜のような香り。
特徴
甘い香りが特徴だが、ブドウ特有の香りの個性は弱いが豊かなボディがある。香り高いソーヴィニヨン・ブランとブレンドすることが多い。貴腐ワインと呼ばれる極甘口のワインが有名。
代表的な6つの品種の中で飲んだことある品種はありましたか?
好きな品種が見つかるともっとワインのことを知りたくなります!!
黒ブドウの品種
赤ワインの原料となる黒ブドウは、甘みや酸味意外にも渋みや苦味のバランスも大事になってきます。
また、品種によっては複数の品種をブレンドさせることで互いの良い部分を表現したり、反対にあえて単一品種のみ使用し個性を存分に表現する品種もあります。
白ブドウに続き、6つの代表的な黒ブドウを説明していきたいと思います。
- カベルネ・ソーヴィニヨン:Cabernet Sauvignon
→詳しくカベルネ・ソーヴィニヨンについて知りたい方はこちらをクリック!
主な産地
フランス(ボルドー)、アメリカ、イタリア、オーストラリア、チリなど
味わい
重口、熟成が進むにつれ渋みと酸味のバランスが取れてくる。
香り
カシスやメントール、コショウの香り。ピーマンのようなベジタブルな香りもよく感じる。
特徴
色彩が濃く、香りや味わいも凝縮感がある。長期熟成にも耐え偉大なワインを数多く生み出す。メルロー種やカベルネフラン種といった黒ブドウとブレンドさせて使用することが多い。 - ピノ・ノワール:Pinot Noir
→詳しくピノ・ノワールについて知りたい方はこちらをクリック!
主な産地
フランス(ブルゴーニュ・アルザス)、ニュージーランド、アメリカ、オーストラリアなど
味わい
やや重口。綺麗な酸が特徴で豊かな果実味と渋みが伴う。
香り
若い状態だとイチゴやラズベリーの香り。熟成が進むと紅茶やタバコやキノコのような香りへと変化して行く。
特徴
ほとんどの産地で他のブドウとブレンドされず、ピノノワール単一でワインが造られる。ブドウの育成が難しい品種として有名で、ちょっとした環境の変化で味わいが左右されやすい。 - メルロー:Merlot
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主な産地
フランス(ボルドー)、イタリア北部、チリ、アメリカ、日本
味わい
やや重口。熟成が早く若いうちからまろやかで凝縮感がある。
香り
ブルーベリーやプラムの香り。
特徴
熟成が早くジューシーな仕上がりになる。カベルネソーヴィニヨンとブレンドして使用されることが多い。 - サンジョヴェーゼ:Sangiovese
→詳しくサンジョヴェーゼについて知りたい方はこちらをクリック!
主な産地
イタリア(トスカーナ、エミリアロマーニャ)、フランス(コルシカ島:ニエルッキオ種という名前)
味わい
やや重口。程よい酸味が特徴。
香り
イチゴやさくらんぼのようなフレッシュな香りにスミレの香りやハーブなどのスパイシーな香り。
特徴
地域によって様々な呼び方がある。イタリアを代表する黒ブドウ品種。 - シラー:Syrah
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主な産地
フランス(ローヌ)、オーストラリア、アメリカ、南アフリカ、チリ
味わい
やや重口〜重口。濃厚でスパイシーな味わい。
香り
ラズベリーのような華やかな香りからブラックチェリーのジャムやチョコレート、産地によっては黒胡椒やユーカリの香りのするワインもある。
特徴
オーストラリアではシラーズ(Shiraz)と呼ばれている。またアルコールが強く感じられより一層ボリュームを感じる。 - グルナッシュ:(Grenache)
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主な産地
フランス(ローヌ)、スペイン、オーストラリア、イタリア(サルデーニャ島:カンノナウ種と同種)
味わい
重口。濃厚でまろやかな味わい。
香り
ブラックベリーやハーブやコショウの香り。熟したものだとジャムのような甘い香りがはっきり感じる。
特徴
果実の凝縮感が特徴的。ロゼワインの原料としても使用されることが多い。スペインではガルナッチャ種とも呼ばれている。
カベルネとピノノワールからわかるように、ボルドーでは複数の品種をブレンドさせて造り、ブルゴーニュでは1種類の品種を使用してワインを造ることが多いんだ!
ワイン産地について
ワインの造り方から品種まで書いてきましたが、どこでワインが造られるかも非常に大切です。
同じ品種や造り方でも、どこでブドウが栽培されどこで醸造されたかでワインの味わいを大きく左右します。例外もありますが、緯度(北緯・南緯)や標高が高い場所(寒冷な場所)では酸味が強く、緯度(北緯・南緯)や標高が低い(温暖な場所)では果実味があり糖度が高くなる傾向があります。一般的に果実は熟してくると糖度が増える一方、酸度が低くなります。
産地(緯度や標高)と味覚(酸や果実味・糖度など)の関係は、青森のりんご〈酸味がある〉と沖縄のマンゴー〈糖度が高い〉といえば何となく味覚のイメージ掴みやすいかな??
今回は、世界的なワインの産地国をいくつかご紹介したいと思います。
フランス🇫🇷
フランスは、国内全土でワインを生産していることが特徴的です。国内の各生産地は、それぞれブドウの育成環境が異なりワインに様々な個性的なワインを造っています。
ワインの生産量が多いだけでなく、高級ワインやコストパフォーマンスに優れたワインを生産するワイン生産国として非常に人気があります。後ほど詳しく記載しますが、A.O.P.(原産地統制呼称)と呼ばれるワイン産地の保護を目的とした法律もいち早く定めるなど、ワイン生産に関する規律を厳しく定めていることでも知られています。
フランス国内のワイン産地と代表するブドウ品種やワインについて書いていきたいと思います。
シャンパーニュ:Champagne
国内最北に位置するワイン産地で、生産するワインのほとんどがスパークリングワインになります。この場所で一定の規律に基づき生産されたスパークリングワインには「シャンパーニュ」という地方名がワイン名として与えられます。世界中のどの場所でもシャンパーニュと同じ造り方でワインを造っても、シャンパーニュと名乗ることができないのです。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:シャルドネ(Chardonnay)
黒ブドウ:ピノノワール(Pinot Noir)、ピノムニエ(Pinot Meunier)
◯代表的なワイン
シャンパーニュ(Champagne)
ブルゴーニュ:Bourgogne
高級赤ワインの銘醸地。白ブドウのシャルドネや黒ブドウのピノノワールを使用した単一品種での醸造が特徴です。冷涼な気候と類い稀なる土壌がワインの質を高めています。
また、ブルゴーニュのワインは地方や地区単位だけでなく村や畑単位でも細かく規定を定めています。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:シャルドネ(Chardonnay)、アリゴテ(Aligoté)
黒ブドウ:ピノノワール(Pinot Noire)、ガメイ(Gamay)
◯代表的なワイン
シャブリ(Chablis)、ロマネ・コンティ(Romanée-Conti)、モンラッシェ(Montrachet)、ボージョレ・ヌーボー(Beaujolais Nouveau)など
ボルドー:Bordeaux
フランス南西部に位置し、ブルゴーニュと並ぶ2大銘醸地のひとつです。
ボルドーでは、長期熟成に耐える高級赤ワインだけでなく辛口の白ワインや貴腐ワインと呼ばれる極甘口のワインも造られます。基本的には複数のブドウ品種をブレンドさせてワインを造ることとで毎年品質の安定したワインを造ることを得意としています。
また、ボルドーの格付けが世界的にも有名で、1級から5級の階級に分けて61ものシャトー(Château)が格付けされています。今回は詳しく記載しませんが、1級の格付けにはシャトーマルゴー(Château Margaux)やシャトーラトゥール(Château Latour)などの有名なワインが選ばれています。
◯代表的な品種
白ブドウ:ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)、セミヨン(Sémillon)、ミュスカデル(Muscadelle)
黒ブドウ:カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、メルロー(Merlot)、カベルネ・フラン(Cabernet Franc)、マルベック(Malbec)、プッティヴェルド(Petit Verdot)
◯代表的なワイン
シャトーマルゴー(Château Margaux)、シャトーラグランジュ(Château Lagrange)、シャトーディケム(Château d’Yquem)
ヴァル・ド・ロワール:Val de Loire
フランス最長のロワール河沿岸一帯に広がるワイン産地。産地が東西に広がり、場所によって気候や土壌が異なり個性豊かなワインを生産しています。高級ワインも生産しているが、比較的親しみやすい銘柄が多く特に白ワインの生産量が多いです。フレッシュな白ワインから極甘口の貴腐ワインまで幅広く造ることができます。
◯代表的な品種
白ブドウ:ミュスカデ(Muscadet)、シュナンブラン(Chenin Blanc)、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)、シャルドネ(Chardonnay)
黒ブドウ:カベルネ・フラン(Cabernet Franc)、ピノノワール(Pinot Noire)、ガメイ(Gamay)、グロロー(Grolleau)、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、ピノドーニ(Pineau d’Aunis)
◯代表的なワイン
ミュスカデ・セーヴ・エ・メーヌ(Muscadet Sèvre et Maine)、ロゼ・ダンジュー(Rosé d’Anjou)、クーレ・ド・セラン(Coulée de Serrant)、シノン(Chinon)、ヴーヴレ(Vouvray)、サンセール(Sancerre)
アルザス:Alsace
歴史的にフランスとドイツが領土争いを繰り広げ、今でもドイツ領時代の名残が残っており、土地の名前や言語(方言)もドイツ語由来の言葉や発音が残っています。ワインもドイツらしさが残っており、特に単一品種で造る高品質な白ワインが有名です。広域の畑で収穫した品種を複数混ぜて造る白ワインは、大量に生産されコストパフォーマンスに優れています。
◯代表的な品種
白ブドウ:ピノ・ブラン(Pinot Blanc)、リースリング(Riesling)、ミュスカ(Muscat)、ゲヴュルツトラミネール(Gewürztraminer)、ピノ・グリ(Pinot Gris)、シルヴァネール(Sylvaner)、シャスラ(Chasselas)
黒ブドウ:ピノ・ノワール(Pinot Noire)
◯代表的なワイン
アルザス/ヴァン・ダルザス(Alsace/Vin d’Alsace)、クレマン・ダルザス(Crémant d’Alsace)
コート・デュ・ローヌ:Côte du Rhône)
赤ワインの生産比率が高く、南北に縦長に生産地が広がっています。北部では、シラーを主体とした単一品種の高級赤ワインを生産し、南部ではグルナッシュなどの黒ブドウ品種を複数組み合わせデイリーな赤ワインを生産しています。
◯代表的な品種
北部エリア
白ブドウ:ヴィオニエ(Viognier)、マルサンヌ(Marsanne)、ルーサンヌ(Roussanne)
黒ブドウ:シラー(Syrah)
南部エリア
白ブドウ:グルナッシュ・ブラン(Grenache Blanc)、マルサンヌ、ルーサンヌ、クレレット(Clairette)、ブールブラン(Bourboulenc)、ピクプール(Piquepuol)
黒ブドウ:グルナッシュ(Grenache)、シラー(Syrah)、ムールヴェドル(Mourvédre)、サンソー(Sinsault)、カリニャン(Carignan)
◯代表的なワイン
コート・ロティ(Côte-Rôtie)、コンドリュー(Condrieu)、エルミタージュ(Hermitage)、シャトーヌフ・デュ・パプ(Châteauneuf-de-Pape)、ジゴンダス(Gigondas)
イタリア🇮🇹
南北に伸びたイタリアでは、20州全てにおいて異なる気候や土壌があり多様性に溢れた生産地です。また、国際的な品種(シャルドネやピノノワールなど)だけでなく、古来からその土地に自生する土着品種が多いことでも有名です。
フランスのA.O.P.(原産地呼称保護)のようにイタリアではD.O.P.(保護原産地呼称)と呼ばれるワイン法があり生産地を保護しています。伝統を重んじるフランスに比べると自分が作りたいワインを造ることに重きを置く生産者が多いのも特徴です。
【地図参照元:vineyards.com(https://vineyards.com/wine-map/italy)使用許可取得済】
ピエモンテ州:Piemonte
バローロ(Balolo)やバルバレスコ(Barbaresco)といったイタリアワインを代表するワインが数多く造られます。ネッビオーロ種(Nebbiolo)から造られる赤ワインやモスカート・ビアンコ種(Moscato Bianco)から造る微発泡のワインが有名です。
土着品種を用いた単一品種ワインが多く、複数の畑ではなく単一の畑から収穫したブドウを使用する単一畑ワインが数多く造られます。
◯代表的な品種
白ブドウ:コルテーゼ(Cortese)、アルネイス(Arneis)、モスカート・ビアンコ(Moscato Mianco)
黒ブドウ:ネッビオーロ(Nebbiolo)、バルベーラ(Barbera)、ドルチェット(Dolcetto)
◯代表的なワイン
バローロ(Barolo)、バルバレスコ(Barbaresco)、アスティ(Asti)、ガッティナーラ(Gattinara)、ガヴィ(Gavi)
トスカーナ州:Toscana
ピエモンテと並ぶイタリアワインの2大銘醸地です。赤ワインの生産量が8割近くあり、赤ワインに特化した産地になります。キャンティ(Chianti)やブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(Brunello di Montalcino)などの有名な赤ワインを数多く造ります。
サンジョヴェーゼ種(Sangiovese)から造られる伝統的な赤ワインだけでなく、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)やメルロー(Merlot)を使用した近代的なワイン造りにも取り組んでいます。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:ヴェルナッチャ(Vernaccia)、マルヴァジア・ビアンカ(Malvasia Bianca)、トレッビアーノ(Trebbiano)
黒ブドウ:サンジョヴェーゼ(Sangiovese)、カナイオーロ・ネーロ(Canaiolo Nero)
ロンバルディア州:Lombardia
スイス国境沿いに位置し、ワインの銘醸地のピエモンテ州とヴェネト州に挟まれた地域。ワイン生産量は他の地域より多くはないが、古くからワイン造りが盛んであり品質の優れたワインを生産しています。特に、瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインのフランチャコルタ(Franciacorta)が有名です。
モスカート・ディ・スカンツォ(Moscato di Scanzo)と呼ばれる陰干しブドウを使用した甘口赤ワインも造られます。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:シャルドネ(Chardonnay)、ピノ・ビアンコ(Pinot Bianco)、リースリング(Riesling)
黒ブドウ:ピノネロ(Pinot Nero)、キアべンナスカ(Chiavennasca=ネッビオーロ)
◯代表的なワイン
フランチャコルタ(Franciacorta)、ヴァルテッリーナ・スペリオーレ(Valtellina Superiore)、オルトレポ・パヴェーゼ(Ortrepò Pavese)、モスカート・ディ・スカンツォ(Moscato di Scanzo)
ヴェネト州:Veneto
全20州の中で最も多くのワインを生産する地域です。白ワインの生産比率が8割あり、辛口から甘口のワインを幅広く造られます。
◯代表的な品種
白ブドウ:ガルガーネガ(Garganega)、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェ(Trebbianoo di Soave)、グレーラ(Glera)
黒ブドウ:コルヴィーナ(Corvina)
◯代表的なワイン
ソアヴェ(Soave)、レチョート・ディ・ソアヴェ(Recioto di Soave)、ヴァルポリチェッラ(Valpolicella)、アマローネ・ディ・ヴァルポリチェッラ(Amarone di Valpoliciella)
ラツィオ州:Lazio
イタリアの首都ローマが位置するワイン産地。古代ローマ時代からワイン造りが盛んで、日当たりもよくブドウ栽培に適した土地です。白ワインの生産が7割近くあり、爽やかな味わいの白ワインを多く生産します。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:トレッビアーノ(Trebbiano Toscano)、マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア(Malvasia Bianca di Candia)
黒ブドウ:チェザネーゼ(Cesanese)
◯代表的なワイン
フラスカーティ(Frascati)、エスト!エスト!エスト!ディ・モンテフィアスコーネ(Est!Est!!Est!!! di Montefiascone)
カンパーニア州:Campania
南イタリアを代表するワインの生産地。温暖な気候と火山性の土壌がありワイン造りに恵まれた環境が広がります。古代ローマ時代、カンパーニア・フェリックス(Campania Felix 幸運なるカンパーニア)と呼ばれ、最も偉大とされたファレルヌムと呼ばれるワインはこの土地で造られていました。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:フィアーノ(Fiano)、グレーコ(Greco)、ファランギーナ(Falanghina)
黒ブドウ:アリアニコ(Aglianico)
◯代表的なワイン
タウラージ(Taurasi)、グレーコ・ディ・トゥーフォ(Greco di Tufo)、アリアニコ・デル・タブノル(Aglianico del Taburno)
アメリカ🇺🇸
毎年、世界中のワイン生産量のトップ5に入ってくるワイン大国。フランスやイタリアのように古くからワイン造りをしている地域ではないか、年々品質の高いワインを生み出しています。新世界(ニューワールド)と呼ばれる新しいワイン生産国の中でも代表的な産地として人気があります。
また、1976年フランス・パリで行われたブラインドのテイスティング大会(どの銘柄のワインかわからない状態でワインの評価を決める大会)でフランスの名だたる最高級のワイナリーが参加する中、当時無名だったカリフォルニアのワイナリーが赤ワイン・白ワインともに1番の評価を得てしまうという事件が起こりました。
現在ほどアメリカ・カリフォルニアのワインが評価されていない時代だったため、この出来事は世界中のワインファンに衝撃を与え、後にこの出来事は「パリの審判」と呼ばれるようになりました。
この事件は、カリフォルニアを中心とするニューワールドのワイン界への投資(人材やお金、設備など)を活発化させ、ニューワールドワインの躍進を後押しする契機となりました。
新世界(ニューワールド)と呼ばれる産地には、他にもチリやオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、アルゼンチン、カナダ、日本などがあるよ!!
【地図参照元:vineyards.com(https://vineyards.com/wine-map/united-states)使用許可取得済】
カリフォルニア州
アメリカにおけるワインの銘醸地のひとつ。ワインの生産量はアメリカで造られる量の8割近くを生産し、今では5,000軒を超えるワイナリーがあります。「パリの審判」で有名になったスタッグス・リープ・ワイン・セラーズのカベルネ・ソーヴィニヨン1973とシャトー・モンテレーナのシャルドネ1973が有名で、カリフォルニアワインを国際的に認知させるきっかけとなりました。
◯代表的な品種
白ブドウ:シャルドネ(Chardonnay)、フレンチ・コロンバード(French Colombard)、ピノグリ(Pinot Gris)、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)
黒ブドウ:カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、ピノ・ノワール(Pinot Noir)、ジンファンデル(Zinfandel)、メルロー(Merlot)、シラー(Syrah)
◯代表的なワイン産地
ナパ・ヴァレー(Napa Valley)、ソノマ・コースト(Sonoma Coast)、ロス・カーネロス(Los Carneros)、ロシアン・リヴァー・ヴァレー(Russian River Valley)
アメリカにはA.V.A.(政府認定ブドウ栽培地域)と呼ばれる認定地域がありますが、ヨーロッパの制度と異なり産地の境界線を定めるだけで、栽培や醸造方法、ブドウ品種などを定める規定ではありません。なので同じ産地でも生産者によって個性が強く出てきてしまうため、今回は代表的なワインではなく人気のある「ワイン産地」を紹介するよ!
ワシントン州
急速に発展しているワインの生産地です。ワイナリー数は過去10年で倍以上になり、生産量も全米2位の生産量を誇ります。ワシントン州にあるワイン産地は、カスケード山脈と呼ばれる大きな山脈に沿って点在し、山脈の西側は雨が多く、東側は乾燥した地域が広がっています。そのため同じワシントン州のワインでも山脈の西側と東側では味わいに大きな変化があるのが特徴です。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:シャルドネ(Chardonnay)、ホワイト・リースリング(White Riesling)
黒ブドウ:カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、メルロー(Merlot)、シラー(Syrah)
◯代表的なワイン産地
レッド・マウンテン(Red Mountain)、ヤキマ・ヴァレー(Yakima Valley)、ワラ・ワラ・ヴァレー(Walla Walla Valley:オレゴン州にも位置する)
オレゴン州
1979年にフランスで行われたブルゴーニュとオレゴンのピノノワールのテイスティングの大会でアイリー・ヴィンヤーズ(Eyrie Vineyards)のピノ・ノワール(Pinot Noir)1975が第2位になったことでオレゴンという産地が有名になりました。同時に、オレゴンがピノ・ノワールを栽培に適していることを立証するきっかけになりました。今では、ワイナリーの数は750を超えています。
栽培面積の6割近くをピノ・ノワールが占めていることも特徴です。
◯代表的なブドウ品種
白ブドウ:ピノ・グリ(Pinot Gris)、シャルドネ(Chardonnay)
黒ブドウ:ピノ・ノワール(Pinot Noir)
◯代表的なワイン産地
ウィラメット・ヴァレー(Willamette Valley)、ワラ・ワラ・ヴァレー(Walla Walla Valley:ワシントン州にも位置する)、ダンディー・ヒルズ(Dundee Hills)
ワインの法律について
ここからは、ワインの法律について書いていきたいと思います!
ワインの味わいにあまり影響が少ないと思う方もいると思いますが、実はとても大切な視点になります。
世の中のほとんどのワインが各地のワイン法に影響を受けているといっても過言ではありません。
※規定に縛られず、自分が理想とするワインを造るという熱い情熱を持っている生産者も数多く存在します。
法律を守ることで、各地で認定された知名度のあるブランド名〈格付け名〉を使用することができるんだ!
ワイン法では、生産地域の地名や特有の名称を使用する際にブドウの品種や収穫量、アルコール度数や栽培方法、醸造方法に至るまで細かく規定しています。このように細かく規定を設けることで、ワイン生産者と消費者を守るという役割を果たしています。
例えばシャンパーニュ地方でスパークリングワインを造っても、ブドウを機械でなく手摘みで収穫しないとシャンパーニュと名乗ることはできないです。他にもシャンパーニュ地方で認められている品種以外を使用した場合も、どんなに美味しいスパークリングワインを造ったとしてもシャンパーニュとして名乗る資格を与えられません。
これまで数多く世界の有名なワイン産地の名前を使用した偽装ワインが流通した経緯があり、ワインの法律というものが厳しく制定されるようになりました。
特に有名なのはシャブリというワインで、こちらは本来フランスのシャブリ地区でしか生産されないワインですが、あまりにも世界的に知名度がありアメリカをはじめとする各国がシャブリという名前の白ワインを数多く流通させました。その結果、シャブリ地区のワインの名誉や評価を落とすだけでなく、その表記に騙された消費者が数多く発生し、社会的問題へと発展しました。他にもチーズやオリーブなど様々な食品についても同様の偽装問題が起こり、ワインのみならず食品全体に生産地を保護する目的で食品業界全体で法律が制定されることになりました。
少し細かい話になりますがEUにおいては、2009年に大きな制度改正があり、それまでEU加盟国が個別でワイン法を管理してましたが、制度改正後EUレベルで規定を定め表記についても様々な変更がありました。
今回すべての規定内容に触れると膨大な情報量になってしまうため、ワイン大国のフランスとイタリアを例にワイン法について記載してきたいと思います。
フランスのワイン法
フランスでは、1935年にワイン法であるA.O.C.(原産地統制呼称)と呼ばれる法律が制定されました。
偽装ワインへの規制と市場の安定化を図るため制定されましたが、2009年にはEU全土で統一した新しいワイン法を制定することとなりました。
1935年から2008年まで続く法律を旧ワイン法、2009年以降を新ワイン法として記載していきたいと思います。
フランスの旧ワイン法
20世紀に入ると第一次世界大戦や世界恐慌の影響もあり、品質の悪いワインや産地偽装などの不正が横行しました。こうした不正を規制する役割として1935年にA.O.C(原産地統制呼称)と呼ばれるワイン法が制定されました。A.O.C.は、優れた原産地を保障し、不正を働く生産者から消費者を守る役割を果たしました。
Vin de Table(テーブルワイン)からA.O.C.へと格付けが上がるにつれて、ワインを生産する時の規制が厳しくなっていきます。例えば、ブドウの品種や最低アルコール度数、剪定方法や醸造法に至るまで事細かに決められています。
フランスの新ワイン法
2009年のEU加盟国の間で新たなワイン法の制定がされ、フランスのワイン法にも変化していきました。
具体的には、これまで四段階あった格付けのカテゴリーが三段階に分かれ、表記についても若干の変更があります。旧ワイン法との違いについては次の図にて記載しております。
- A.O.C.とV.D.Q.S.の一部は、A.O.P.へと移行。
- V.D.Q.S.の一部とVin de Paysは、I.G.P.へと移行。
- Vin de Tableは、Vin de Franceへと移行。
※全てのV.D.Q.S.は2011年までに、A.O.C.に昇格もしくはI.G.P.へ吸収される形で消滅しています。
※A.O.C.は、A.O.P.の条件を十分に満たしている場合、現在もA.O.C.の表記を記すことが認められています。
※Vin de PaysはI.G.P.の条件を十分に満たしている場合、現在もVin de Paysの表記を記すことが認められます。
もともとA.O.C.の格付けワインを生産していた生産者からするとV.D.Q.S.の格付けワインと同じ位置付けにされることに不満を持っている生産者もいるため、これまで使用してきたA.O.C.の表記を好んで使用する生産者が多いんだ!また、Vin de Paysについては、伝統を重んじるフランス人にとって昔から使用している表現を好む生産者も多く、I.G.P.でなはく伝統的な表記であるVin de Paysを使用する生産者もいるんだ。
ラベルから分かるA.O.C.認定
こちらは、Maison Joseph Drouhin(メゾン・ジョセフ・ドルーアン)という生産者のワインラベルです。ラベル中央部に小さく書かれている「Appellation Beaune 1er Cru Controlée※」という文字が確認できます。こちらは、Beaune 1er Cru(フランスのブルゴーニュ地方にあるボーヌ村の1級畑)で造られたワインであることを保証する文言になります。
※「Appellation Beaune 1er Cru Controlée」という表記ですが、省略されて「A.C.産地名」、この場合だと「A.C.Beaune 1er Cru」と記載されることもあります。
※新ワイン法の格付け表記を採用しているワインであれば、「Appellation Beaune 1er Cru Protegée」の表記となります。
また、ラベル中央に大きく「Clos des Mouches」(クロ・デ・ムーシュ)と書かれていますが、これはボーヌ村にいくつかある1級畑の中の「クロ・デ・ムーシュ」と呼ばれる畑のことを指しています。
まとめると、このワインのラベルを見ることで、
「ジョセフ・ドルーアンという生産者が、フランスのブルゴーニュ地方にあるボーヌ村のクロ・デ・ムーシュと呼ばれる認定を受けた1級畑で収穫されたブドウを使用した造ったワイン」ということが分かります。
情報量が多いですが、ラベルをパッと見ただけでここまで理解できるとワイン選びも楽しくなりそうですね!
今回紹介した「Clos des Mouches」という1級畑ですが、直訳すると「ミツバチの畑」という名の畑なんだ!日当たりがすごく良く、昔から養蜂が営まれていたことからこのような名前になったみたい。ハッチも一度は行ってみたいな〜
イタリアのワイン法
フランスと同様、イタリアでもワインの法律が制定されていきます。
1963年に「ワイン用ブドウ果汁とワインの原産地呼称保護のための規則」を制定し、その中でブドウやワインの収量、アルコール度数など厳しく制限された「統制原産地呼称」(通称:D.O.C.)が制定されました。その後、さらに規定が厳しく出荷の際に国の検査が必要とするワインには、「統制保障原産地呼称」(通称:D.O.C.G)という格付けが与えられました。
イタリアの旧ワイン法
イタリアの旧ワイン法も、フランスの旧ワイン法同様に四段階の格付けのカテゴリーに分かれています。
- D.O.C.G.は、イタリアワインの最高格付けにあたりD.O.C.よりも厳しい規定を満たした銘柄のみに与えられる。
- D.O.C.は、品種や栽培法、収穫量、熟成期間など細かく規定を満たした銘柄に与えられる。
- I.G.T.は、限定された地域で推奨されたブドウ品種で造られた銘柄に与えれらる格付け。生産される土地の特徴や個性が表現されているワインのこと。
- Vino da Tavola(通称:VdT)は、イタリア国内で栽培されたブドウで造られるワイン。安価なものも多いが、中にはD.O.C.G.の銘柄以上に価格が高騰しているワインも存在する。
伝統を重んじてワイン法の規定通りワイン造りを行う生産者がいる一方で、革新的で新たなワインの道を模索する生産者が多いこともイタリアワインの面白いところなんだ!
イタリアの新ワイン法
2009年にEU全土で改正された新たなワイン法の制定をきっかけに、イタリアでも新たな法律が定められました。これまで四段階あった格付けのカテゴリーが三段階に変更となっています。イタリアでは、2010年より施行され、2009年ヴィンテージ以降のワインについては新ワイン法の格付けが適応されることになりました。
しかし、イタリアワインにおいては、これまで通り旧ワイン法で認められていた表記(D.O.C.G.やD.O.C.など)も引き続き使用することが認められています。
旧ワイン法から新ワイン法への格付けの移行については、次の図にて説明していきます。
- D.O.C.G.とD.O.C.の格付けについては、D.O.P.へ移行。
- I.G.T.の格付けについては、I.G.P.へ移行。
- Vino da Tavolaについては、Vinoへ移行。
※I.G.P.では、「ワインの85%以上がその土地で造られたものである」という定義がされました。
※各格付けの条件を満たしていれば、旧ワイン法の表記を使用することも可能。
新ワイン法では、これまで最上格付けであったD.O.C.G.と上位格付けであったD.O.C.が統合されD.O.P.へと移行されましたが、これまでD.O.C.G.の地位にいた銘柄にとっては下位の格付けの銘柄と統合されることに不満を感じる生産者も多く、D.O.P.の表示ではなくこれまで通りD.O.C.G.の表記を使用する生産者が多いんだ。一方で、これまでD.O.C.の格付けであった生産者は、新ワイン法の格付けに従いD.O.P.へと表示を移行する生産者も増えてきたんだ。
ワインと料理の相性について
ワインは他の酒類に比べて、料理との組み合わせを意識することが多いお酒だとと思います。
その理由としては、産地やブドウ品種、造り方によって、酸味や甘味、旨味などの味覚に加え、苦味や果実味、ハーブやフローラルなフレッシュな香りから熟成した香りまで様々な表情があるからだと思います。
召し上がる料理に合わせてワインを選ぶことができれば、さらにワインを楽しむことができます。
一般的に相性の良い料理とワインを組み合わせることを「ペアリング」と言います。
フランス語で結婚を意味する「マリアージュ」という言葉を用いたりしますが、こちらはペアリングの上位概念でワインと料理を合わせることで新たな第三の味を生み出すことを言います。
ただ、フランスではマリアージュという言葉を使用することはあまりなく、協調を意味する「アコール」(Accrd)という単語を使用するようです。
ここでは、料理とワインの合わせ方、ペアリングの考え方について説明していきたいと思います。
ペアリングの考え方
ワインと料理の組み合わせでは、完璧な組み合わせや絶対に美味しい組み合わせというのは、その人の好みによる部分が大きいため記載できませんが、基本的なペアリングの考え方を知ることで自分好みのペアリングを見つけることができると思います!
①似ているもの同士を合わせる
料理とワインで似ている要素があれば、ペアリングとして相性がいいことが多いです。
全体的にさっぱりとした料理には、爽やかな白ワインがよく合いますし、脂身が強くコクの濃い料理にはどっしりとした赤ワインがよく合います。
具体的な例としては、サラダやハーブを使用した前菜には、同じくハーブの香りがするソーヴィニヨンブランを使用した白ワイン。バターを使用したクリームソース系の料理などは、樽熟成を行ったコッテリとした白ワインがよく合います。また、胡椒などを使用した料理には、スパイシーな品種(シラーなど)を原料とした赤ワインがよく合います。このように料理の味わいとワインに共通する味覚や香りがあれば、より互いの個性を引き出し合いながら美味しく頂くことができます。
②対照的なもの同士を合わせる
似ているものを合わせる方法とは反対に、対照的な味わいを合わせるペアリング方法があります。
主張の強い個性同士を合わせることで、個性を生かしたまま中和し心地よい味わいを楽しむことができます。
最も知られている組み合わせは、刺激と塩味の強いブルーチーズと極甘口の白ワイン(ソーテルヌなど)を合わせたペアリングです。強い塩味と甘みが非常によく合います。
スイカにお塩、メロンに生ハム、ぜんざいに塩昆布、塩キャラメルや塩大福なども同じような組み合わせの考え方だね!
③同じ産地同士を合わせる
最後に同じ産地同士の料理とワインを合わせるペアリングの考え方があります。
世界各地でワインが造られていますが、料理も同じく世界中で郷土料理や土地を代表する料理があります。
日本酒にはやっぱり和食が合うように、その土地の長い歴史の中で自然環境や住んでいる人々の嗜好、文化や風土といった要素が深く関係していきます。
料理とワインを同じ産地のもので合わせることで、安定して美味しい組み合わせを楽しむことができます。
日本を代表する甲州という白ブドウ品種で造った白ワインは、和食にとってもよく合うんだ!世界的な和食ブームとともに甲州というブドウ品種も注目されてきているよ。