ぶんぶーん!
今日はハッチも大好きなシュナンブラン種について調べてきたよ!
シュナン・ブランとは?
シュナン・ブランの特徴
シュナン・ブラン種は、晩熟型のブドウ品種で育成期間が長いことで知られています。果皮が薄く、高い酸味と華やかな香りが特徴で、辛口から遅詰みの甘口ワインやスパークリングワインなど幅広く使用されるブドウ品種です。また、果皮が薄いため灰色カビ病に弱いですが、一定の環境下で貴腐ワインとして素晴らしい品質のワインを作る場合もあります。
近年、DNA検査でジュラ地方のサヴァニャン種〈Savagnin〉が親品種であることがわかりました。兄弟関係にトゥルソー種〈Trousseau〉とソーヴィニヨンブラン種〈Sauvignon Blanc〉があり、コロンバール種〈Colombard〉が子品種であるとわかっています。
香りと味わい
香り
柑橘系、リンゴ、洋梨やアプリコット、蜂蜜のような香りが特徴です。石灰や火打ち石のようなニュアンスも感じ取れます。
味わい
冷涼な地域では、酸味が強いワインが造られます。完熟した果実味が特徴で辛口から甘口のワインが造られます。甘口のワインには粘性がありややトロリとしたリッチな味わいが楽しめます。
オーク樽で熟成させたシュナンブランは、複雑な味わいがあり蜂蜜やナッツなどのリッチな味わいが加わり長期熟成に耐えるワインを造ります。
品種の名前の由来
9世紀ごろフランス・ロワール地方で「シュネレ〈Chenere〉」という名前の品種でした。その後シュナン山にちなんで名前が変化していきました。
ロワール地方でピノー・ド・ラ・ロワール〈Pineau de la Loire〉、南アフリカではスティーン〈Steam〉とも呼ばれます。
原産地と主な生産地
原産地
フランスのロワール地方が原産。
主な生産地
- フランス🇫🇷 ロワール地方
- 南アフリカ🇿🇦
- アメリカ🇺🇸 カリフォルニア州 セントラル・ヴァレー
- ニュージーランド🇳🇿
- オーストラリア🇦🇺
栽培と醸造
同じ房の中でも粒ごとに完熟度合いが異なるため、完熟していない粒を取り除く作業が必要になってきます。完熟していない粒が混じると青臭さの原因となってしまいます。近年では、辛口のワインでも完熟度が高いブドウが求められるため、アルコールが高く糖度の高いワインが多く造られるようになっています。
世界の有名な生産地
フランス🇫🇷
フランスでは、ロワール地方で非常によく栽培されています。
特にヴーヴレやアンジュー・ソミュール、サヴニエール、コトー・デュ・レイヨンといった産地では、非常に高品質のシュナンブランを生産しています。
- ヴーヴレ・・・冷涼な気候と粘土質の土壌が広がり、ライトからミディアムボディの味わいのワインが造られます。フレッシュな果実味と花の香りが特徴です。
- アンジュー・ソミュール・・・気候はヴーヴレに近い環境ですが、伝統的な方法で造られた発泡性のワインが有名です。また、ヴーヴレと異なり新樽を使用して熟成されることが多いことも特徴です。
- サヴニエール・・・ブドウを遅摘みすることで厚みのある複雑なニュアンスの辛口ワインを作ります。
- コトー・デュ・レイヨン・・・レイヨン川流域で貴腐菌がブドウに付着することで甘口のワインを作ることで有名です。特に好条件が揃っているカール・ド・ショームやボンヌゾーといった畑で造られるワインは世界的に見ても素晴らしい甘口ワインの生産地として知られています。
南アフリカ
南アフリカで最も広く栽培されているブドウ品種です。フランスのロワール地方のシュナンブラン種に比べるとやや酸味は弱い傾向にありますが、樽醗酵や樽熟成によってより一層重厚なワインを生み出します。
シュナンブラン種は、南アフリカではスティーン〈Steen〉とも呼ばれております。
特に株仕立ての古木の畑から生まれるケープ・シュナンと呼ばれるワインは、非常に高品質なワインとして世界的にも人気が高いです。