基本のブドウ品種

【ワイン知識】セミヨンってどんな品種?産地と特徴をご紹介!

ハッチ

ぶんぶーん
今回はみんな大好きセミヨン種を運んできたよ!

セミヨンとは?

セミヨンの特徴

セミヨン種は、やや果実が大きめで早期熟成なタイプのブドウ品種になります。収穫は安定しており、病害にも比較的に強い品種です。辛口ワインから甘口ー極甘口ワインまで幅広いタイプのワインを造れる品種としても有名です。フランス・ボルドー地方では、ソーヴィニヨン・ブラン種とブレンドされることが多く、特に甘口のワインでは長期熟成することができます。

香りと味わい

香り

柑橘系、洋梨、スイカズラ、オレンジ、ハーブ、白胡椒などのスパイスのニュアンスがあります。甘口のタイプになると黄桃やアカシア、アプリコット、はちみつのような香りが出てきます。

味わい

爽やかな果実味と柔らかい酸味、ボディはやや厚みを感じます。

原産地と主な生産地

原産地

フランスのボルドー地区が原産地だと言われております。

主な生産地

  • フランス🇫🇷・・・ボルドー地方、南西地方
  • オーストラリア🇦🇺・・・ハンターヴァレー
  • アメリカ🇺🇸・・・北アメリカ

栽培

栽培

ボトリティス・シネレアと呼ばれる貴腐菌が付着しやすく甘口のワインを造ることができます。特にボルドー地方では上質な貴腐ワインを造ることができます。ブドウが熟す秋頃に水温が下がったシロン河がガロンヌ河に合流する際に水温差によって霧が発生することがあります。この湿度の高い環境下では、貴腐菌がブドウ畑に広がり貴腐ブドウを形成します。セミヨンは、他の品種に比べて果皮の厚さが薄いため貴腐化が進みやすい品種といえます。

世界の有名な生産地

フランス🇫🇷

ボルドーのペサックレオニャン〈Pessac-Léognan〉やグラーヴ〈Graves〉地区で上質な辛口ワインを造り、ソーヴィニヨン・ブラン種とブレンドされて造られます。また、ソーテルヌ地区では甘口のワイン〈貴腐ワイン〉の生産が盛んで、セミヨンが主体として造られております。
近年では、ビオディナミ農法を取り入れた生産者から再評価され注目されています。

オーストラリア🇦🇺

オーストラリアの中でも特にハンターヴァレーで栽培されるセミヨンが特に有名です。糖度が低く酸味が高い状態で早めに収穫されることが多く、アルコールが軽く、熟成とともにハチミツやトーストのような素晴らしい風味が形成されます。ハンターヴァレーで造られるワインは、「ハンターセミヨン」と呼ばれ親しまれています。ウェスタン・オーストラリアでは、ソーヴィニヨン・ブランに間違えるような草の風味が強いセミヨンが造られ、バロッサ・ヴァレーでは、重厚で滑らかなスタイルのセミヨンが造られます。

世界的にブレンドされる傾向が高いセミヨンですが、オーストラリアでは単一での醸造が多く、セミヨンが再注目されるきっかけにもなっております。また、伝統的に辛口に仕上げるスタイルが多いです。